「間借り」の生活。

「間借り」しながら発信します。一応「ミニマリズム」志向してます。

一体誰が本当の「ミニマリスト」なのか?

ミニマリズム」と言ってもその在り方や根底にある考え方は多種多様だし、「ミニマリスト」にも色んな種類の人間がいる。共通してるのは「エッセンシャルなことだけに神経を注ぎミニマルでありたい」という思いだけで、人によって価値観は全く異なるので、そのミニマルな姿も全く違って見える。
私が「ミニマリスト」っていうのはこういうヒトのことを言うんじゃないのか?って思う人物の筆頭は、メジャーリーガーの投手であるダニエル・ノリスだ。
彼は年間数億円のお金を稼ぎながら、自身は小汚いバンに住み、24時間営業のウォールマートの駐車場にクルマを停めて、その中で暮らしている。生活費は月に8万円ほどらしい。周りからは「バンマン」と呼ばれ、半ば好奇の目で見られているが、本人は意に介さない。
「シンプルでありたい」というのが彼の信条らしいが、あまりにもエクストリームで ちょっとアブナイのではないかとも思えるが、いわば「ミニマル教」の教祖だと思っておくのがいいかも。つまり、すでに彼は「向こう側の世界の人」あるいは「神に近い存在」だとしておいて、彼を私たちと連続した存在だとみなすのはやめておこう。
私が興味を持っているのはダニエルの個人史ではなく、彼の現在の有り様だ。日中はビーチのそばに住み アウトドアキャンプそのものを毎日の生活とし、オンボロフォルクスワーゲンバスで球団の練習に向かう。夜はソーラーパネルで蓄電したソーラーパネルの電気で本(Kindleなんかぢゃなくて現物の本)を、ポータブルストーブで沸かしたコーヒー片手に読む。彼は、自身がバンの天井に貼っているように「Nonconformist(体制に従わないヒト)」なのだ。彼はこうした生活、周囲から変人だと見なされるような生活を送る理由をこう語っている。「私が恐れているのは他人の掟で生きることであり、こうした生活は他人のコードに順応するのを防いでくれますから。」
つまり、彼は「孤独な旅人」なのだ。彼の住まいは放浪そのものであり、放浪するのにムダなものは持っていけない。彼は「ミニマリズム」を志向して「ミニマリスト」(あるいは彼をミニマリストとカテゴライズすること自体に疑問を感じる人も多いだろう)になったのではなく、人生を放浪するために自然と「ミニマルな」スタイルを身につけたのだ。
私自身、放浪(あるいは彷徨)とミニマリズムは親和性の高いものだと思っているので、彼のような存在は私にとってミニマリズムを地で行く人物に思えるのだ。まぁ、要はホームレスなんだが――――――。